大規模な修復プロジェクトによってキューピッドの画中画が現れ、フェルメールが描いた当初の姿となった名画《窓辺で手紙を読む女》を、所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館に次いで日本でお披露目されることで話題の、大規模展覧会の公式図録です。 17世紀オランダを代表する画家ヨハネス・フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》は、窓から差し込む光の表現、室内で手紙を読む女性像など、フェルメールが自身のスタイルを確立したといわれる初期の傑作。 1979年のX線調査で壁面にキューピッドの描かれた画中画が塗り潰されていたことが判明、長年、その絵はフェルメール自身が消したと考えられてきました。 しかし、その画中画はフェルメールの死後、何者かにより消されていたという最新の調査結果が、2019年に発表されています。 所蔵館以外での公開が世界初である本展では、同館が所蔵するレンブラント、メツー、ファン・ライスダールなどオランダ絵画の黄金期を彩る珠玉の名品約70点も展示されています。
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