アヴィズの3本指に入る単一畑「シャン・カン」 シャン・カンはアヴィーズの真南向きの斜面下部にあるリューディで、1962年に植樹されたシャルドネを使用して造られる。 単一リューディ、低収量、わずかなドザージュなど、テロワールの個性と大地のエネルギーを引出し、芸術の域にまで高めた「シングル・ヴィンヤード・コレクション」。 ヴィンテージシャンパーニュの傑作といえる逸品。 2009ヴィンテージ 収穫年の2009年は春に雨が多く、カビが発生しやすい気候となったが、夏は暑く乾燥し、2002年に匹敵するほどの熟度の高いブドウが収穫された素晴らしいヴィンテージ。 集中力のあるシトラスの果実とトーストのフレーバーが、強いミネラル感、柔らかい酸とバランスしており、一口含んだ瞬間に全身に染み渡るような、美しく調和した味わい。 シャルドネの聖地アヴィーズのテロワールが余すことなく表現されている。 生産者ジャクソンJacquessonワイン名アヴィズ シャン カンAvize Champ Cainヴィンテージ2009容量750ml解説パーカーポイント: 94点予想される飲み頃:2020 - 2039Disgorged in May 2019 with 1.5 grams per liter dosage, the 2009 Extra-Brut Grand Cru Avize - Champ Caïn is showing beautifully, wafting from the glass with aromas of pear, blanched almonds, freshly baked bread and mandarin. Medium to full-bodied, pillowy and precise, it's elegant and refined, with a pinpoint mousse, discreet depth at the core and a long, chalky finish. Beautifully balanced with minimal dosage, it shows the results the Jacquesson brothers' viticulture were already delivering over a decade ago.(September 2020 Week 3, The Wine Advocate, 18th Sep 2020) 高品質のシャンパン造りの王道をいく老舗 ジャクソン Jacquesson 200年以上の長い歴史と伝統を誇り、グラン・クリュ アイ村、本拠地のあるディジー村などに自社畑を中心とした52haの畑から類稀なるシャンパーニュを生み出すジャクソン。 ナポレオン皇帝が愛し皇帝自身の結婚式にも振舞われたという逸話も。 また、その最高の栄誉を賞されメダイユ・ドールを授かり、急速に躍進したハウスは皇帝の肩入れもありたちまちトップメゾンの仲間入りを果たしました。 さらに、2代目アドルフが会社を継ぐと、数多くの新技術を開発。 その一つがミュズレです。 1844年、アドルフによって関鋼線を使用したミュズレの原型が出来上がり、その後の改善を経て150年以上たった現代でも世界中のスパークリングワインに使用されています。 また、高級シャンパーニュメゾンのクリュッグの創始者であるジョセフ・クリュッグは創業前、ジャクソンのセラーで修行。 しかし1843年クリュッグが独立、1875年にはアドルフが亡くなるとジャクソンは徐々に衰退。 その後、ジャクソンがその名声を取り戻すのは1974年にシケ家によって買収されてからの事でした。 ジャン・シケの指導の元、ジャクソンの品質は向上。 1988年から、現当主ローランとジャン=エルヴェ・シケ兄弟が更なる品質向上を目指して除草剤の不使用やテロワールに基づく哲学も導入。 1990年代に入ると一貫性のあるシャンパーニュを目指したスタンダード・キュヴェの生産を止め、ヴィンテージの特徴を活かしたシャンパーニュの生産を決意しました。 700シリーズの誕生秀逸な品質に重点を置き、ヴィンテージの特徴を反映させた独特な個性を持ったワインを造ることに決定し、生まれたのがキュヴェ700シリーズ。 「毎年1つだけ最高のものを」という哲学の下で生まれる700シリーズこそ、ジャクソンが目指すものであり、メゾンを代表するキュヴェです。 フィロソフィーシケ氏は”偉大なワインを造るための条件”に次の3つを掲げています。 『テロワールが素晴らしいこと』『一生懸命に働くこと』『満足しないワインは絶対に使わないこと』。 これらの条件を満たすために、契約畑を削減。 あえて規模を縮小してより1本のワインのクオリティにこだわっています。 その結果、自社畑の比率は80%。 大手メゾンがマスト(搾り果汁)を買い付けるのに対し、100%自社プレス。 自らがコントロールできる栽培農家からのみブドウを購入し、高品質を徹底するという強い意志がにじみでています。 また、収量もシャンパーニュ委員会によって定められているものは上限15t/haですが、現在ジャクソンでは10t/ha。 搾汁も規定で定められた4,000kgのブドウから得られる2,550Lの果汁のうち、ラ・キュヴェ(一番搾り)のみを使用。 その中でも埃などが多いと言う理由から、最初の50Lは捨ててしまいます。 他の地域より収量が多いシャンパーニュ地方において、ジャクソンではブルゴーニュのグランクリュ等で見られる平均的な収量まで抑えていました。 ことさら近年は、トップ・ドメーヌのモンラッシェなどに匹敵するまでの低収量。 RMのように細部まで重視した畑にこだわるジャクソンですが、ワイン造りにおいてもその特殊性が際立ちます。 プレスの段階で通常添加するSO2は僅かな量しか用いず、主にドライアイスで代用。 時間を短縮させる酵素による清澄ではなく、時間をかけてデブルバージュを行い、樽での発酵後にシュール・リー状態で長期間熟成。 どちらもシャンパーニュ地方では珍しい手法です。 「まずワインとして美味しいものを完成させる」とシケ氏が語るように、2次発酵前の熟成は異例の約12ヶ月。 温度が上がっても、ガスが抜けてからでも美味しく飲めるジャクソンの秘密はここにあります。 唯一無二のシャンパーニュ造りを貫くジャクソン。 最高品質を保つためにはメゾンの規模すら小さくする。 こだわりぬいて生産されるただ1つのシャンパンは、ぜひ使われているブドウの年のことを思いながら飲んでいただきたいです。 世界の頂点を極めたソムリエ達が選ぶ「世界No.1ソムリエが選ぶ2002年度ワイン・ガイド」において、No.1メゾンの座を射止めて以来、「ゴー・ミヨ」2005年版では、エグリ・ウーリエやジャック・セロスらと並んで2つ星を獲得するなど、数々の専門誌より高い評価を受けています。 ジャクソン 一覧へ
生産者サロンSalonワイン名ブラン ド ブランBlanc de Blancsヴィンテージ1997容量750ml解説パーカーポイント: 95点予想される飲み頃:2020 - 2033A wine that just seems to go from strength to strength is Salon's 1997 Blanc de Blancs Le Mesnil Brut. The Maison kept back large stocks that they have gradually been disgorging over the last half-dozen years - it's still a commercial release and well worth seeking out. From a bottle disgorged in 2020, the wine wafts from the glass with scents of honeycomb, white flowers and orange rind, complemented by hints of burnt marmalade and exotic fruit. Medium to full-bodied, deep and concentrated, it's notably taut and chiseled for the vintage, with racy acids and a beautifully expressive mid-palate. This is really beginning to drink with real grace, and if it doesn't hit quite the same heights as the best bottles of 1996 Salon, I have found the 1997 notably more consistent. I suppose it was picked a touch early, given the botrytis pressure in 1997, but time is being very kind to this wine.(he Wine Advocate, Apr 01, 2021) 「唯一無二」世界最高峰のシャンパーニュ サロン Salon 歴史が刻まれたシャンパーニュ、サロン。 1910年代、ユジェーヌ=エメ・サロンが目指したシャンパーニュは、メニル=シュール=オジェというひとつの偉大なテロワールで収穫された、シャルドネのみ使用のヴィンテージワインでした。 まさに唯一無二という特徴のもと、繊細で複雑な世界最高のシャンパーニュを夢見たのです。 20世紀を通じて製造されたミレジム数がわずか37という、ワインの世界にとって異例の製造記録を残しています。 サロン 一覧へ
王室や著名人に愛されるシャルル・エドシックのスタンダード 各国の王室や著名人から愛されるメゾン「シャルル・エドシック」のスタンダード・キュヴェ。 60クリュのブドウを使用し、平均10年熟成したリザーヴワインを40%使用しています。 創業当時からの石灰質のセラー「クレイエール」でじっくり熟成させることで、複雑で繊細な香りが際立ちます。 青リンゴ、白いドライフラワー、洋梨、砂糖漬けの皮、クルミの香り。 ミディアムからフルボディで、深みがあり、層が厚く、質感のあるアタックと良い凝縮感、ベースにあるリッチさが感じられます。 生産者シャルル エドシックCharles Heidsieckワイン名ブリュット レゼルヴBrut ReserveヴィンテージNV容量750ml解説パーカーポイント: 92+点予想される飲み頃:2020 - 2035Based on the 2014 vintage, complemented by fully 40% old reserve wines, the new release of Charles Heidsieck's NV Brut Réserve was disgorged earlier this year. It's showing very well, opening up in the glass with notes of green apple, dried white flowers, pear, candied peel and walnuts. On the palate, the wine is medium to full-bodied, deep and layered, with a textural attack and a racier, tighter-knit core than either the 2012- or 2010-base renditions, displaying good concentration and underlying richness. This is a bottling that continues to punch above its weight and which both merits and rewards a few years in the cellar before opening.(Issue 244 End of August 2019, The Wine Advocate 31st Aug 2019) 誇り高き伝統と妥協を許さないシャンパン造り シャルル エドシック Charles Heidsieck 19世紀に創立された偉大なシャンパン・ハウスが居並ぶランスには、エドシックという名前を持つメゾンが3つあります。 その中でも品質のトップをいくのが「シャルル・エドシック」です。 シャルル・エドシックの中でも、熟成したブラン・ド・ブランの醍醐味をたっぷりと味わえる「ブラン・デ・ミレネール」はシャンパーニュファン必見の逸品です。 シャルル エドシック 一覧へ
セロスの中では最も親しみやすく、早くから楽しめる陽性な魅力。 アヴィズ、クラマン、オジェをブレンドしています。 東、南向き区画が混じり、土壌は堆積した砂と粘土が多く、ムルソー・シャルムのイメージをもちます。 レモンのコンポート、リンゴの蜜、ジン ジャー、アタックは柔らかく、まろやかなテクスチャー、パレットにゆったりと広がります。 セロスの中では最も親しみやすく、広がりと丸み、厚みがあり、陽気な魅力を持つシャンパーニュです。 生産者ジャック セロスJacques Selosseワイン名イニシャル ブリュット ブラン ド ブランInitial Brut Blanc de BlancsヴィンテージNV容量750ml解説パーカーポイント: 94点予想される飲み頃:2021 - 2035Disgorged in May 2021, the latest rendition of Selosse's NV Blanc de Blancs Grand Cru Initial is showing beautifully, unwinding in the glass with aromas of pear, dried fruits, confit lemon, fenugreek, fresh bread and toasted almonds. Full-bodied, vinous and complex, it's a rich, fleshy Champagne that's underpinned by bright acids and complemented by a pinpoint mousse, concluding with a long, sapid finish. As usual, this bottling derives from the lower-altitude slopes of Avize, Cramant and Oger, where the soils are richer in clay and yields are higher when compared with the vineyards that inform V. O.(End of January 2022, The Wine Advocate 1st Feb 2022) 栽培醸造家の巨星 ジャック セロス Jacques Selosse ジャック・セロスはビオディナミ農法を発展させたカリスマです。 セロスの畑の樹の活力やブドウの熟成は別物です。 ブルゴーニュで学び、樽を使う醸造法を完成させました。 一次発酵も二次発酵も野生酵母を使用します。 有機的な栽培、樽による醸造、ソレラシステム、単一畑のキュヴェ……多くのグローワーが彼の背中を追いかけ、テロワールを表現する方向に向かいました。 彼ほど大きな影響を与え、若い造り手を触発したグローワーはいません。 総生産量5000ケース弱のシャンパーニュは、世界中で探し求められ、プレミアム価格をつけています。 ジャック セロス 一覧へ
ヴィンテージの個性を楽しめる700シリーズ メゾンの画一的なスタイルを追求するのではなく、収穫年の個性を毎年最上に表現する「キュヴェ#700シリーズ」。 キュヴェ734以降、瓶内熟成の期間をさらに1年長くし、最低4年間寝かせてからデゴルジュマン。 また、2003年以降、ヴィンテージワインは「シングル・ヴィンヤード・コレクション」に特化し、一般的な複数区画のブレンドによるヴィンテージ・シャンパーニュの生産を中止。 それにより、かつてヴィンテージ用に使っていた上級のブドウを、惜しげもなくこの#700シリーズにブレンドすることで、プレスティージュ・シャンパーニュに匹敵する「最上級のノン・ヴィンテージ・シャンパーニュ」に昇華しました。 #700シリーズは、シケ兄弟のメゾン継承以来30年に及ぶ改革と不断の努力の果てに、キュヴェ740で「メゾンとしての完成形」に到達。 738までは、全体の約30%に使用されていたヴァン・ド・レゼルヴが、740以降は全体の20%に減り、優れたヴィンテージの収穫年の個性がより明確に表現されるようになりました。 熟成した白ワインのようなまとまり 澱と共に8年以上熟成させたキュヴェ。 最初は還元的ですが、酸素に触れて香りが発展し、熟成した白ワインのようなまとまりが出てきます。 とはいえ、 突き刺すようなフレッシュ感は保たれ、焦点の合ったテクスチャー、スモーキーで潮の飛沫、牡蠣殻、バランスのとれた味わいです。 緊張感が持続し、浮遊感のあるフィニッシュが味わえます。 Cuvee #741 Brut Degorgement Tardif レモンコンフィ、ドライな洋ナシ、カモミール、パイナップル、ペイストリー、ドライフラワー、ハチミツを思わせる芳醇なアロマとスモーキーなニュアンスが複雑に同居しています。 包み込むような肉厚さと繊細で結晶質のテクスチャー、緊張感に満ちた優美な品質を持ち高い酸味と塩気を帯びたうまみ、官能的で焦点のあったフィニッシュが特徴的です。 生産者ジャクソンJacquessonワイン名キュヴェ #741 ブリュット デゴルジュマン タルディフCuvee #741 Brut Degorgement TardifヴィンテージNV容量750ml解説パーカーポイント: 92+点予想される飲み頃:2023 - 2030Based on the 2013 vintage, disgorged in April 2022 without dosage and matured 94 months on the lees under cork, the NV Extra-Brut Cuvée No. 741 Dégorgement Tardif reveals a complex, spicy bouquet with aromas of lemon oil, dried flowers, honey, pastry, ripe orchard fruit and smoke. It’s medium to full-bodied, enveloping and fleshy, with a delicate, crystalline texture and a tension-filled, ethereal quality along with high acidity, a sign of a cool-weather vintage. Although already thoroughly enjoyable, it should age well over the next five to eight years.(The Wine Advocate, Nov 17, 2023) 高品質のシャンパン造りの王道をいく老舗 ジャクソン Jacquesson 200年以上の長い歴史と伝統を誇り、グラン・クリュ アイ村、本拠地のあるディジー村などに自社畑を中心とした52haの畑から類稀なるシャンパーニュを生み出すジャクソン。 ナポレオン皇帝が愛し皇帝自身の結婚式にも振舞われたという逸話も。 また、その最高の栄誉を賞されメダイユ・ドールを授かり、急速に躍進したハウスは皇帝の肩入れもありたちまちトップメゾンの仲間入りを果たしました。 さらに、2代目アドルフが会社を継ぐと、数多くの新技術を開発。 その一つがミュズレです。 1844年、アドルフによって関鋼線を使用したミュズレの原型が出来上がり、その後の改善を経て150年以上たった現代でも世界中のスパークリングワインに使用されています。 また、高級シャンパーニュメゾンのクリュッグの創始者であるジョセフ・クリュッグは創業前、ジャクソンのセラーで修行。 しかし1843年クリュッグが独立、1875年にはアドルフが亡くなるとジャクソンは徐々に衰退。 その後、ジャクソンがその名声を取り戻すのは1974年にシケ家によって買収されてからの事でした。 ジャン・シケの指導の元、ジャクソンの品質は向上。 1988年から、現当主ローランとジャン=エルヴェ・シケ兄弟が更なる品質向上を目指して除草剤の不使用やテロワールに基づく哲学も導入。 1990年代に入ると一貫性のあるシャンパーニュを目指したスタンダード・キュヴェの生産を止め、ヴィンテージの特徴を活かしたシャンパーニュの生産を決意しました。 700シリーズの誕生秀逸な品質に重点を置き、ヴィンテージの特徴を反映させた独特な個性を持ったワインを造ることに決定し、生まれたのがキュヴェ700シリーズ。 「毎年1つだけ最高のものを」という哲学の下で生まれる700シリーズこそ、ジャクソンが目指すものであり、メゾンを代表するキュヴェです。 フィロソフィーシケ氏は”偉大なワインを造るための条件”に次の3つを掲げています。 『テロワールが素晴らしいこと』『一生懸命に働くこと』『満足しないワインは絶対に使わないこと』。 これらの条件を満たすために、契約畑を削減。 あえて規模を縮小してより1本のワインのクオリティにこだわっています。 その結果、自社畑の比率は80%。 大手メゾンがマスト(搾り果汁)を買い付けるのに対し、100%自社プレス。 自らがコントロールできる栽培農家からのみブドウを購入し、高品質を徹底するという強い意志がにじみでています。 また、収量もシャンパーニュ委員会によって定められているものは上限15t/haですが、現在ジャクソンでは10t/ha。 搾汁も規定で定められた4,000kgのブドウから得られる2,550Lの果汁のうち、ラ・キュヴェ(一番搾り)のみを使用。 その中でも埃などが多いと言う理由から、最初の50Lは捨ててしまいます。 他の地域より収量が多いシャンパーニュ地方において、ジャクソンではブルゴーニュのグランクリュ等で見られる平均的な収量まで抑えていました。 ことさら近年は、トップ・ドメーヌのモンラッシェなどに匹敵するまでの低収量。 RMのように細部まで重視した畑にこだわるジャクソンですが、ワイン造りにおいてもその特殊性が際立ちます。 プレスの段階で通常添加するSO2は僅かな量しか用いず、主にドライアイスで代用。 時間を短縮させる酵素による清澄ではなく、時間をかけてデブルバージュを行い、樽での発酵後にシュール・リー状態で長期間熟成。 どちらもシャンパーニュ地方では珍しい手法です。 「まずワインとして美味しいものを完成させる」とシケ氏が語るように、2次発酵前の熟成は異例の約12ヶ月。 温度が上がっても、ガスが抜けてからでも美味しく飲めるジャクソンの秘密はここにあります。 唯一無二のシャンパーニュ造りを貫くジャクソン。 最高品質を保つためにはメゾンの規模すら小さくする。 こだわりぬいて生産されるただ1つのシャンパンは、ぜひ使われているブドウの年のことを思いながら飲んでいただきたいです。 世界の頂点を極めたソムリエ達が選ぶ「世界No.1ソムリエが選ぶ2002年度ワイン・ガイド」において、No.1メゾンの座を射止めて以来、「ゴー・ミヨ」2005年版では、エグリ・ウーリエやジャック・セロスらと並んで2つ星を獲得するなど、数々の専門誌より高い評価を受けています。 ジャクソン 一覧へ
ロシア皇帝に献上した19世紀から不変のエレガンス ルイ・ロデレールは1840年代に畑の購入を始めました。 クリスタルの区画はロシアの皇帝アレクサンドル2世の特注を受けて造り始めた時から変わっていません。 後にグランクリュに格付けされた、チョーク質の強い最高の畑です。 2006年からビオディナミへの転換を始め、クリスタル2008年のロゼはすべて、ビオディナミのブドウから造られました。 2012年になって、クリスタルもロゼも100%ビオディナミのブドウから造られるようになりました。 これによって品質がさらに上がりました。 クリスタルの魅力はチョーキーなミネラル感を伴うフィネスと、驚くほど熟成するエネルギーにあります。 20年は楽に進化します。 クリュッグのように熟成してからリリースするスタイではなく、比較的早めにリリースされます。 その時点でもおいしいのですが、何本か購入して寝かせるのも楽しみです。 2000年代のヴィンテージの評価は、基本的に高得点ですが、2006年以降ぐっと評価が高まっています。 もちろん、それ以前のものは発展して、別の世界を見せてくれます。 《パーカーポイント98点》優れた長期熟成ポテンシャルを備えた偉大な傑作 クリスタル2013は、控えめながらも力強く、肉厚で瑞々しい果実を感じさせる、優れた長期熟成ポテンシャルを備えた偉大な傑作です。 2012年に次いで100%ビオディナミのブドウから造られたクリスタル ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%。 ブドウはモンターニュ・ド・ランス、コート・デ・ブラン、ヴァレ・ド・ラ・マルヌから3分の1ずつ45のリューディから収穫されました。 ノンマロ。 ドザージュは8g/l。 32%は大樽で醸造。 優しくコクのある口当たり。 優しく立ち上る泡が、ふく郁とした密度の高い瑞々しさを感じさせます。 石灰岩がもたらす爽快感が素早く口中を覆い、力強い濃厚さへと変化した甘みがすらりとしたエレガンスを演出します。 繊細なテクスチャーのタンニンが、ワインらしい安定した広がりを表します。 余韻に塩味を帯びた旨みが感じられます。 生産者ルイ ロデレールLouis Roedererワイン名クリスタルCristalヴィンテージ2013容量750ml解説パーカーポイント: 98点予想される飲み頃:2025 - 2060I've revisited Roederer's 2013 Cristal four times since I reviewed it in April of this year - including several times from my own cellar - and I had to admit that even my lavish praise didn't do it full justice. Combining the cool-vintage cut of 2008 with the more completely mature fruit of 2012, the 2013 Cristal might well be said to represent the perfect combination of the two from a purist's perspective. The wine unwinds in the glass with notes of crisp orchard fruit, white flowers, almond paste and citrus oil, followed by a medium to full-bodied, seamless and multidimensional palate that's intense but weightless, with racy acids, a pinpoint mousse and a long, penetrating finish. Drink the 2008 Cristal on its own, and you're unlikely - to put it mildly - to have any complaints; but compare it directly with the 2013 and you'll see Roederer's rapid progress in the vineyards writ large.(September 2021 Week 4, The Wine Advocate, 24th Sep 2021) シャンパーニュの最高峰に立つメゾン ルイ ロデレール Louis Roederer ルイ・ロデレールが世界の最高峰に立つシャンパーニュのメゾンであることは間違いありません。 ドン・ペリニヨン、クリュッグ、ポル・ロジェなどのライバルは存在しますが、年産100万本近い規模で、ノンヴィンテージからプレスティージュまで高い品質を保っているのはルイ・ロデレール以外ありません。 畑の半分はビオディナミで栽培し、耕作には馬も使用しています。 畑の半分がビオロジックの認証を得ています。 シャンパーニュは緻密な醸造技術を求められますが、素材となるブドウが優れていなければ話は始まりません。 ルイ・ロデレールのすべてのシャンパーニュに共通する透明感は、ビオディナミからくるのです。 ルイ ロデレール 一覧へ
名匠シャルル エドシックが手掛ける 長期熟成のポテンシャルを秘めたロゼ ロゼ レゼルヴもブリュット レゼルヴと同様に、複数の要件を満たしてのみ生産されるもので、例えば、一番搾りの果汁のみを使用することや、アペラシオンよりも厳格な基準のもとクレイエール(採石場跡)を熟成倉庫として3?4年熟成させることなどが定められています。 その年のワインの80%はムニエ、シャルドネ、ピノ・ノワールで均等に分けられ、20%のリザーヴワインはピノ・ノワール50%、シャルドネ50%で構成されています。 したがってキュヴェ全体では、ピノ・ノワール40%、シャルドネ35%、ムニエ25%となり。 すべてステンレスタンクで、クリュごとに、品種ごとに醸造されます。 ブレンドには、平均樹齢5年のリザーヴワインを最大35%まで含めることができます。 ■味わいロゼ レゼルヴは、フレッシュで香り豊かなブーケを持っており、グラスからはオレンジピール、桃、セイヨウスグリ、プラム、ジンジャーブレッド、ベリーの香りが漂ってきます。 その他、白い花、ブリオッシュ、ペイストリー、フルールドセルを思わせるニュアンスも含んでおり、非常に複雑で奥深く感じられるでしょう。 味わいはミディアムからフルボディで、サテンのような質感と肉付きがあり、生き生きとした酸と魅力的なブドウの風味を備えています。 しなやかで継ぎ目のないテクスチャーを持ち、長くクリーミーな余韻を楽しむことができるのもこのシャンパーニュの魅力です。 生産者シャルル エドシックCharles Heidsieckワイン名ロゼ レゼルヴRose ReserveヴィンテージNV容量750ml解説パーカーポイント: 93点予想される飲み頃:2019 - 2035The new release of Heidsick's NV Rosé Réserve is based on the 2012 vintage, with the usual 20% of reserve wines and some 6% still red wine from Les Riceys in the Aube. Already exhibiting considerable complexity, it wafts from the glass with scents of orange rind, red plums, gingerbread and red berries. On the palate, the wine is medium to full-bodied, satiny textured and fleshy, with lively acids and an attractively vinous profile. It was disgorged a few months ago with 11 grams per liter dosage.(Issue 244 End of August 2019, The Wine Advocate, 31st Aug 2019) 誇り高き伝統と妥協を許さないシャンパン造り シャルル エドシック Charles Heidsieck 19世紀に創立された偉大なシャンパン・ハウスが居並ぶランスには、エドシックという名前を持つメゾンが3つあります。 その中でも品質のトップをいくのが「シャルル・エドシック」です。 シャルル・エドシックの中でも、熟成したブラン・ド・ブランの醍醐味をたっぷりと味わえる「ブラン・デ・ミレネール」はシャンパーニュファン必見の逸品です。 シャルル エドシック 一覧へ
生産者サロンSalonワイン名ブラン ド ブランBlanc de Blancsヴィンテージ1997容量750ml解説パーカーポイント: 95点予想される飲み頃:2020 - 2033A wine that just seems to go from strength to strength is Salon's 1997 Blanc de Blancs Le Mesnil Brut. The Maison kept back large stocks that they have gradually been disgorging over the last half-dozen years - it's still a commercial release and well worth seeking out. From a bottle disgorged in 2020, the wine wafts from the glass with scents of honeycomb, white flowers and orange rind, complemented by hints of burnt marmalade and exotic fruit. Medium to full-bodied, deep and concentrated, it's notably taut and chiseled for the vintage, with racy acids and a beautifully expressive mid-palate. This is really beginning to drink with real grace, and if it doesn't hit quite the same heights as the best bottles of 1996 Salon, I have found the 1997 notably more consistent. I suppose it was picked a touch early, given the botrytis pressure in 1997, but time is being very kind to this wine.(he Wine Advocate, Apr 01, 2021) 「唯一無二」世界最高峰のシャンパーニュ サロン Salon 歴史が刻まれたシャンパーニュ、サロン。 1910年代、ユジェーヌ=エメ・サロンが目指したシャンパーニュは、メニル=シュール=オジェというひとつの偉大なテロワールで収穫された、シャルドネのみ使用のヴィンテージワインでした。 まさに唯一無二という特徴のもと、繊細で複雑な世界最高のシャンパーニュを夢見たのです。 20世紀を通じて製造されたミレジム数がわずか37という、ワインの世界にとって異例の製造記録を残しています。 サロン 一覧へ
ロシア皇帝に献上した19世紀から不変のエレガンス ルイ・ロデレールは1840年代に畑の購入を始めました。 クリスタルの区画はロシアの皇帝アレクサンドル2世の特注を受けて造り始めた時から変わっていません。 後にグランクリュに格付けされた、チョーク質の強い最高の畑です。 2006年からビオディナミへの転換を始め、クリスタル2008年のロゼはすべて、ビオディナミのブドウから造られました。 2012年になって、クリスタルもロゼも100%ビオディナミのブドウから造られるようになりました。 これによって品質がさらに上がりました。 クリスタルの魅力はチョーキーなミネラル感を伴うフィネスと、驚くほど熟成するエネルギーにあります。 20年は楽に進化します。 クリュッグのように熟成してからリリースするスタイではなく、比較的早めにリリースされます。 その時点でもおいしいのですが、何本か購入して寝かせるのも楽しみです。 2000年代のヴィンテージの評価は、基本的に高得点ですが、2006年以降ぐっと評価が高まっています。 もちろん、それ以前のものは発展して、別の世界を見せてくれます。 熟成しても不変の品格、クリスタル2006 シャンパーニュは、新しいヴィンテージが出ると、そこにばかり目が行きがちだ。 リリースされた時がおいしい、早飲みできるワインというイメージがあるため、すぐに市場から姿を消す。 キャッシュフローが良くないため、ワインをキープする習慣はない。 発売時にほとんどのボトルを市場に出す。 プリムールで瓶詰め前に生産コストを確保できるボルドーのように、一定の在庫を保管しておくのは難しい。 そのため、熟成したボトルが見つからず、飲む機会も少ない。 だからといって、年月を経て進化した姿を経験しないのはもったいない。 クリスタルについては、発売時に完成されているものの、20年は熟成すると、ジャン・バティストは口にする。 過去の試飲でもその熟成力を実感してきた。 幸運なことに、2006を試飲する機会に恵まれた。 2012の透明性、フィネスとエレガンスには及ばないにせよ、十数年間の熟成が新たな魅力を加えていた。 「ルイ・ロデレール クリスタル 2006」は凝縮していて、果実の力感を秘めたゴージャスなワインだ。 温かい気候を反映した肩幅の広いミディアムボディ。 スモーキーで、ナッティ、ブリオッシュ、潮の飛沫、研ぎ澄まされた酸ではなく、丸みを帯びているが、緊張感と繊細さを秘めている。 空気にふれてまとまりが出て、味わいがきっちりとバランスがとれてくる。 ピノ・ノワールが成功した年だが、シャルドネのエレガンスがきいている。 焦点のあったフィニッシュ。 10年後に再会したい。 96点。 【ワインレポートより抜粋:2020/01/31 山本 昭彦氏】 生産者ルイ ロデレールLouis Roedererワイン名クリスタルCristalヴィンテージ2006容量750ml解説パーカーポイント: 95点予想される飲み頃:2018 - 2050The 2006 Cristal shows rich and ripe (tropical) fruit on the nose along with delicate brioche notes. Round and textured on the palate, this is a generous but fresh, fine and salty Cristal with a very long and greatly finessed finish. Tasted in New York, November 2018.(Interim End of November 2018, The Wine Advocate 1st Dec 2018) シャンパーニュの最高峰に立つメゾン ルイ ロデレール Louis Roederer ルイ・ロデレールが世界の最高峰に立つシャンパーニュのメゾンであることは間違いありません。 ドン・ペリニヨン、クリュッグ、ポル・ロジェなどのライバルは存在しますが、年産100万本近い規模で、ノンヴィンテージからプレスティージュまで高い品質を保っているのはルイ・ロデレール以外ありません。 畑の半分はビオディナミで栽培し、耕作には馬も使用しています。 畑の半分がビオロジックの認証を得ています。 シャンパーニュは緻密な醸造技術を求められますが、素材となるブドウが優れていなければ話は始まりません。 ルイ・ロデレールのすべてのシャンパーニュに共通する透明感は、ビオディナミからくるのです。 ルイ ロデレール 一覧へ